Mille Fleur Flower Design 通信 vol22. May. ミルフルール・フラワーデザイン (ブーケ、花の教室) 5月号 芍薬の季節になりました。5月いっぱいが旬です。 ブライダルでも人気の芍薬ですが、花の開き具合の調整 が難しいです。硬い蕾は一皮むいてあげると、ほころびはじます。 水をたくさん吸い上げますので、深水につけてあげると開きも早まります。 オランダでのガーデンフェアで、花のオブジェの製作に参加したとき、 作業の合間に会場脇に広いお墓がありました。季節も風薫る5月で心地よい 気候の中、1組のカップルが結婚式の撮影で墓石に座っていろいろなポーズ をとっているのを目が入りました。祝福のギフトなのでしょうか、その脇に ピンクの芍薬が横長のバスケットに低くこんもり生けられていました。 周りの緑の中、それはとても清清しい印象を受けました。 日本人は結婚式がチャペル、お葬式は仏前で、新年は神社へと、宗教が ちゃんぽんだと言われることには慣れておりましたが、このような光景を目の 当たりにすると、ヨーロッパの人たちはそうではないのだなと、つくづく 感じ入ってしまいました。 人生の節目ということでは、宗教の中では、結婚式もお葬式も同じぐらい重要な儀式ですからあたりまえのことなの です。そうはいっても、ご先祖の墓石の前での花嫁姿を考えてもどうしても無理があります。 横浜山手の外人墓地でなら絵になるかもしれませんが・・・。 バラやチューリップのように花弁が中心から放射状に開く花は特に窓越しからの光を受けて花びらの色が透明感を 帯びて美しさが増します。透過光のマジックで1枚1枚の花びらはそのディテールまでもが詳細に浮き上がってきます。 そんな窓辺に飾るときかかせないのが、ガラスの器です。 大きなたっぷりした花器はもちろんのこと、ワイングラスや、カジュアルなタンブラーなど取り出して並べてみます。 するとこのガラスは7色の光のプリズムを生け手の前に描いてくれるのです。 花が窓辺に飾られている光景を毎日楽しみにしている街の人もいつの間にか、楽しみの共有者となっていること でしょう。 直射の強いところは避け、ある程度楽しんだら、またお部屋の定位置に戻してあげます。 お花を長くもたせるのには涼しいところがベストなので、お花のお散歩も今日はおしまいです。 |
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